危険なものは触らせないのか
    危険なものを触らせて学ばせる方がよいのか
工作教室の先生をはじめたときから、ずっといったりきたりしています。
 
    
    これまでも子どもがハサミでざっくり指を切ったり、紙の端ですーーっと切ったりというケガがありました。
    そして、最近小学生の講座で、グルーガンの使用中に指先にぷくっと水ぶくれができるケガがありました。
子どもがけがをするたびに、本当に申し訳なく、自分の目の行き届かなかったことを責めます。
指導する側として、安全管理責任は当然です。
が、ケガを恐れていると、道具を使った作業は限られる。
        色を塗るだけ
        シールを貼るだけ
        そんな工作教室になってしまう。
    
そのほうが無難。
だけど、おもしろくない。
        たくさんの材料があって、それを自由に選んで組み合わせて、
        オリジナルの作品にする。
    
そのためには、道具はどうしても必要です。
全部用意された、組み立て型の市販のキットを使う?
でもそれなら、おうちでも自分でもできると思うの。
 
    
わたしは子ども工作教室をするにあたり、危ないものを回避して、ケガはしないけれど経験もないままおとなになる子にしたくない、と思ってきました。
手を切るから包丁を握らせない→当然料理は全く出来ない
やけどするから花火をさせない→マッチもライターも使えない、コンロの火もこわい
火や刃物の怖さを実感せずに社会人になったとき、ほんとうに自分の身を守ることができるのだろうかと考えています。
だから、子どものうちに、たくさんのいろんな経験をさせて、自分で考える力をつけることを目標にしてきました。
いま子どもたちは、知識先行型でアタマでっかちな傾向にあります。
知ってるけど、できない。やったことないから。
シアワセに生きるためには、わたしはいろんなことを知っているほうがいいと思っています。さらに、「その知識を使える技術が必要」だと思っています。
だからやっぱり、危険を知らせて挑戦してもらいたい。
おかあさんにも、わかってもらいたい。
かもちゃん先生の講座は、そういう学びの場でありたい。
    後日、やけどしたお子さんの保護者さまから、ケガもほとんど完治してお騒がせしましたとご連絡がありました。
    よかった。ほっとしました。
    この事故を教訓に、今後もしっかり安全管理をしていきます。
    そして危機管理のできる子どもを育てます。
